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IEC 60617 と ANSI/IEEE 315:電気用図記号の比較

同じ機器でも、北米とそれ以外の地域では図面に使う記号が違うことがよくあります。このページでは 2 つの規格の記号を並べました。左が IEC 60617 の形、右が ANSI/IEEE 315 の形で、どちらも当社の無料 DWG ライブラリのものです。記号をクリックすると個別のページが開き、ブロックをダウンロードできます。

どちらを使えばよいですか

お客様、契約、社内の製図規格が指定するものに従います。指定がなければ、図面を読み、保守する人が慣れている方を選びます。世界の大半では IEC 60617、北米では ANSI/IEEE 315 です。

1 枚の図面では 1 つの規格に統一します。案件の都合で混在させる場合は、凡例に両方の形を載せて、読む人が迷わないようにします。

抵抗、コンデンサ、インダクタ

IEC 60617

ANSI/IEEE 315

変圧器、電動機、発電機

IEC 60617

ANSI/IEEE 315

接点、押しボタン、コイル、電磁接触器

IEC 60617

ANSI/IEEE 315

ヒューズ、遮断器、接地、計器用変成器

IEC 60617

ANSI/IEEE 315

計器とランプ

IEC 60617

ANSI/IEEE 315

差が大きいところ

  • 抵抗:IEC は長方形、ANSI はジグザグ線です。ANSI/IEEE 315 には長方形の形もあるので、長方形はどちらの側でも通じます。
  • 接点:IEC は接点をスイッチの刃の形で描き、端子に番号を付けます(a 接点は 13-14、b 接点は 21-22)。ANSI は短い平行線を 2 本描き、b 接点には斜線を加えます。
  • 遮断器と開閉器:IEC は開閉器の刃に × を付けて遮断器を表します。ANSI は電力用遮断器の箱形や半円形を使います。
  • 電動機:IEC は円の中に 3~(三相)や GS(同期発電機)など多くを書き込みます。ANSI は M や G の 1 文字だけの形がよく使われます。
  • 計器:どちらも円に文字ですが、周波数計は Hz と F、電力量計は Wh と WH、抵抗計は Ω と OHM のように、一部の文字が違います。
  • 機器番号とレイアウト:IEC の図面では、リレーと電磁接触器に K、遮断器に Q、保護に F といった文字をよく使い、ANSI の図面では CR、M、CB がよく使われます。制御回路は、IEC では縦の電流経路、ANSI では横のラダー図として描かれることが多いです。

両方の記号を DWG ブロックで

2 つのライブラリはどちらも無料で、AutoCAD でそのまま使えます。タグと定格の属性付きです。モーター制御のサンプル図面は IEC の形で描いてあり、図面全体での使われ方を確認できます。

よくある質問

ANSI/IEEE 315 は今でも有効な規格ですか。
IEEE は 1975 年版(ANSI Y32.2、CSA Z99)を非現行としています。最後の再確認は 1993 年で、1986 年の追補で国際的に承認された IEC の記号が加えられました。北米の図面には今でもこれに従うものが多く、実際にはお客様の製図規格が決め手になります。
1 枚の図面に IEC と ANSI の記号を混在させてよいですか。
避けてください。1 枚の図面は 1 つの規格に統一すると、読む電気技術者が流儀を切り替えずに済みます。輸入機器などでやむを得ず混在させるときは、凡例に両方の形を示してください。
掲載している記号は規格の正式な複製ですか。
いいえ。2 つの規格の一般的な形に倣って当社が描いたもので、認証は受けていません。図面を発行する前に、案件の凡例と照らし合わせてください。