ガイド/図面標準
受け取った図面のフォルダーをまとめて PURGE する — ブロック、画層、線種、スタイル
更新日: September 29, 2026

図面には、作成者がこれまで使ったものがすべて付いてきます。もう誰も挿入していないブロック、外部参照のために作った画層、テンプレートから読み込まれた線種や寸法スタイル。アーカイブ、再利用、引き渡しの前に、すべての図面で PURGE するべきです。
PURGE は開いている図面が対象で、1 回で済むことはまずありません。未使用のブロックを消すと、そのブロックだけが使っていた画層や線種も未使用になるので、何もなくなったと表示されるまで何度も繰り返します。40 枚のフォルダーなら、40 個のファイルを開き、PURGE を 40 ラウンド回し、しかも後から何が消えたのかを教えてくれるものはありません。
このガイドでは LayerSync の Clean Up モードを使います。各図面を変更せずに解析し、これ以上消せなくなるまでメモリ上で PURGE を繰り返して、図面ごと・カテゴリーごとに削除される内容を表示し、そのうえで初めて整理します — その前にバックアップも取ります。例は受け取った 4 枚の図面で、Free 版は 1 回の実行で最大 10 枚まで扱えます。
1. 図面を追加して解析結果を読む
LayerSync を開いて Clean Up に切り替え、Add Files… または Add Folder… で図面を追加します。各ファイルは追加された時点で解析され、ディスク上のファイルは変更されません。表には図面ごとに、削除できるものがカテゴリー別に — ブロック、画層、線種、文字スタイル、寸法スタイル、その他のスタイルとマテリアル、登録アプリ — 合計とファイルサイズとともに表示されます。
削除するカテゴリーは表の上のチェックボックスで決まります。定義だけのものは既定でオンです。2 つは既定でオフで、未使用の定義ではなく図面の内容を削除するためです。Zero-length lines, arcs and polylines と Empty text です。ここでは 4 枚の図面で合計 99 個のオブジェクトを削除できます。
2. 何が削除されるかを正確に見る
図面をダブルクリックするか、その行の Details をクリックすると、削除されるすべての項目がカテゴリー別に一覧表示されます — Blocks の下に OLDBLK01 から OLDBLK14、続いて画層、線種、寸法スタイル。解析はメモリ上で PURGE 全体を実行するので、ほかの項目が消えたあとで初めて未使用になる項目(未使用のブロックだけが使う画層など)も最初から一覧に入っており、ここに出る数は 1 回目の結果ではなく最終的な数です。
残したいものが一覧にある場合は、カテゴリーを変更して Analyze をクリックし、解析をやり直します。オプションやファイル一覧を変更すると、再解析するまで以前の数は古いものとして扱われます。

3. まずバックアップ、それから整理
Automatic backup をオンのままにして Clean Now をクリックします。確認ダイアログには、変更されるファイル数とオブジェクト数が表示されます。各ファイルはまず変更されないままバックアップフォルダーにコピーされ、バックアップに失敗した場合はそのファイルには手を付けません。そのあと PURGE して保存し、保存したファイルを再解析して、削除できるものが残っていないことを確認します。
Details 列には図面ごとに、削除されたオブジェクト数とファイルがどれだけ小さくなったかが表示され、ステータス行が実行全体をまとめます。4 ファイルを整理、99 個のオブジェクトを削除、合計 11 KB 削減。Roll Back All でバックアップから元に戻せます。
4. 2 回目の解析で確認する
同じファイルをもう一度追加します。すべての列が 0 になり、4 枚とも Nothing to clean と表示され、サイズは 33 と 34 KB から 30 と 31 KB になりました。ここでサイズの差が小さいのは例の図面自体が小さいからで、実際のプロジェクト図面では未使用の定義が差を生みます。
5. 図面の内容が残っていることを確認する
PURGE は誰も使っていない定義を削除するだけなので、図面が実際に持っている内容は変わりません。AutoCAD → Excel モードで見ると、4 枚の図面には合計 16 の画層があり — 画層 0 と、壁・文字・設備を収めた 3 つの画層 — オブジェクト数も以前と同じです。たとえば Arch_Ground.dwg の A-WALL には 6 個のオブジェクトがあります。
常に残されるもの:画層 0、Defpoints、現在の画層、XREF に依存するもの、Standard の文字スタイルと寸法スタイル、無名ブロックとレイアウトブロック、まだ参照されているブロック。長さゼロのジオメトリと Empty text — 既定でオフの 2 つのオプション — はモデル空間とペーパー空間だけを対象にし、フィールドを含む文字、属性定義、ロックされた画層上のものはスキップします。件数を確認してからオンにしてください。
Clean Up は PURGE だけを行います。AUDIT は実行しません。バックグラウンドで開いた図面に対して使える同等の機能が AutoCAD .NET API にないためです。自分の図面で試すには LayerSync をダウンロードしてください — Free 版は 1 回の実行で最大 10 枚までです。各画面と設定の詳細は LayerSync のドキュメントを参照してください。